【感想】47都道府県女ひとりで行ってみよう
背伸びせず、47都道府県を旅した旅行エッセイ
独身女性に絶大な支持を得ている(と私が勝手に思っている)益田ミリ先生の旅行エッセイです。
前の記事の「美しいものを見に行くツアーひとり参加 」も同じ著者の旅行エッセイでしたが、こちらは国内旅行なのでハードルが低く自分も挑戦しやすいですよ(笑)
内容紹介
著者が33~37歳までに毎月1都道府県を旅した旅行エッセイです。
名物料理を無理して食べるでもなく、観光スポットを制覇するでもなく著者のペースのまま「ただ行ってみるだけ」の旅の記録。この無理していないというか、ゆるいというか、真面目に旅行に取り組んでいない感じがとても良いです。
本の帯にはこう記載してありました。
失ったもの⇒お金(220万円)、可愛げ。。
得たもの⇒地理感覚、話のネタ、そして人生の一回性を知った!
お金。。まぁ4年間毎月ですからね。1回の旅行代金でみると著者はあまりお金をかけてないことが分かりますよ(笑)
本の特徴
1.エッセイ、イラスト漫画で書き分けている
エッセイとイラスト漫画ですが、比率は5P(文章):1P(イラスト漫画)で主に文章です。これが47都道府県分あります。
各章ごとには写真が掲載されていないので、景色や食べ物を視覚的に知りたい方には不満かもしれません。が、エッセイとしては読んでいて楽しいし文章も読みやすいので特に不満を感じませんでした。気になるならGoogleさんに聞けば良いだけですしね!
あ、写真ですがまとめて47都道府県の思い出アルバムとして掲載されています。まったくない訳ではないですよ。各章ごとに無いだけです。
2.「旅で使ったお金」が具体的で面白い
各章(都道府県)のあとに、使用した旅行代金が載っているのが面白いです。
交通費、宿泊費、食費(食べた物を1つずつ)、観光費(博物館、温泉、白鳥のエサ等)お土産代等が記載されていて想像が膨らみます。体験談に載せきれなかった食べ物も載っていたりして、こぼれ話のように楽しめます。
なんだか他人のクレジットの明細書や、買い物のレシートを見ているような感覚がします。が、そこが良い。ただの旅行体験談より、ずっと具体的に想像しやすく、自分が旅行する時の指標にもなりますしね。
3.有名な観光名所や、名物を食べない
泊まるホテルはビジネスや健康ランド、この県に行ってあそこには行かなかったのか、食べなかったのか、という感想は持ちますが、著者が自分のペースで「ただ行ってみるだけ」の旅の記録なので文句は無しですよ。
観光名所に無理に行かず、自分が行きたい所へ自分で決めていく、そんな肩肘張らない旅行もアリだなと視野が広がりました。まぁ、でも自分だったらせっかくだからと名所名物は抑えに行くだろうな、とも思いますが(笑)
感想
もちろん面白かったです!
益田ミリ先生の本はハズレないし、じんわり伝わってくる文章がくどくなくて読みやすくて良いですね!!大好き!!!
本単体でみると厚みがありますが、このページ数で47都道府県が全て載っているのかと思うと薄いくらいです。各章ごとに写真を入れて欲しいくらいですが、そうすると本の値段が上がっちゃいますね(^^;)
30代で国内、40代で海外の旅行エッセイ本が出ているので、50代は何処へ行くのかな~と今から楽しみにしております。