【感想】ヤンデレ系乙女ゲーの世界に転生してしまったようです
近頃、悪役令嬢に転生する系統のものにどっぷりハマっております。
世の中の流行りなのか、この系統の漫画や小説がたくさん出てますね。本当にたーくさん出てるので、同じ系統のストーリーだけれど次は何を読もうかなーなんて選べるのが良いです。さすが流行モノ!
昔からヒロインキャラが好きになれず、悪役系キャラに心惹かれていた素直じゃない自分にはピッタリなジャンルです、もっと増えれば良い!!!
乙女ゲームの悪役令嬢に転生?!しかも婚約者はゲームシナリオ中に自分を殺すヤンデレキャラ?!
★下の方にサンプルが読めるリンクを張っておきました!
主人公は幼いころから自分の住む世界に違和感を持っていました。周囲の人間が知らない言葉を知っていたり、世界地図を見て前はこんなじゃなかった等、違和感は増えるばかり。聞いて駄目なら調べてみようと、本をたくさん読んでも解消することはできませんでした。
しかし10歳の頃、父親が婚約者に決まったという男の子の肖像画を持参します。この絵を見た時に前世で生きた日本の記憶が戻り、しかもここが前世でプレイした乙女ゲームの世界であることに気がつきます。
さて、この乙女ゲームですが、普通の乙女ゲームとは違います。なんと、攻略対象が全員ヤンデレ!しかもゲームのキャッチコピーは「いっそ君を殺してしまいたい」!!
肖像画の婚約者も攻略対象キャラですが、このルートでは主人公はこの婚約者に殺されてしまいます。また、悪役令嬢の自分自身もヤンデレ化し、周囲に悪意をふりまくキャラ設定でした。殺されるのも、自分がヤンデレ化するのも回避するため、主人公が悩みながらも頑張るお話です。
感想
※以下、小説版ネタバレを少し含みます。
この作品の魅力、なんといってもキャラクター!
悪役令嬢として転生してしまったリコリスは、優しくて世話焼きで婚約者のヴォルフと義弟のシェイドを振り回している所が大好きです。作品のヒロインとして嫌味でなく、読者に好かれるキャラだと思います。
婚約者のヴォルフは、初対面では失礼なことを言っていましたが、それが嘘のようにリコリスにべったりで甘い過保護な騎士様になります。ヤンデレ化はしないまでも、リコリスに対しての執着は強いです。が、そこが一途で私は好きです!WEB版のおまけ小説(旅行ネタの)ぶっとんだ発言はもっと言ってくれ!と拳を握りました(笑)もっとリコリスといちゃいちゃしてくれ~!!
義弟のシェイドも攻略対象のヤンデレキャラですが、リコリスの弟になって、姉思いの素直じゃないナンパキャラに育ちます。ヴォルフとやりあってますが、3人でいる姿が私は好きです。リコリスからは朝叩き起こされるとか遠慮のない扱いをうけて、兄弟喧嘩(じゃれあい?)をしている姿も好きです。いいぞ、もっとやれ!私が一番好きなキャラです。
コミック版から入り、原作のWEB小説を読み、書き下ろし目的で書籍の方まで読破しました!どれだけ気に行ったのかという(^^;)
コミック版では小説の挿絵とリコリスの印象が違いますが、私は好みです。10歳の頃のストーリーなので、3人とも可愛くて可愛くて!でもこの物語、周囲もヤンデレばかり出てくるので時々ぞっとします。ヤンデレをよく分かっていなかったのですが、怖い。。
ストーリーとしては、特に主人公(リコリス)無双というわけでもなく、普通に生活して(?)、悩んで、恋をしてと進むのでヤンデレが現れない限り平和な話しです。恋愛面でのハーレムもないし(友情とか兄弟愛とかでハーレムに見えないこともないですが、皆主人公に恋してるってことはないと思います)嫌味な感じはありませんでした。ただ、リコリス、ヴォルフ、シェイドなどのキャラクターを好きになれないと面白味が半減すると思います。
小説を読破すると、最後にリコリスがどうして前世の記憶を持っているのかの謎に触れます。前世について、ヴォルフやシェイドが不安に思うシーンも小説やコミックで追加された内容なのでwebよりも出版物の方がオススメです。
サンプル
コミック(書籍)
小説(原作の書籍版)
WEB版よりも読みやすい文章で、書き下ろしも多くて原作を知っていても読み応えがありました。
挿絵のリコリスがキツイ感じの見た目ですが、中身は好奇心が強く、お茶目で可愛らしいです。
一冊丸々、幼少期のお話です。ヴォルフ、シェイドとの出会い編! コミック版でも少し登場してましたが、書き下ろしの宰相補佐官(ヴォルフ父の部下)のお話が面白かったです。リコリスとヴォルフ父のデートは、後々までヴォルフに根に持たれてます(笑) |
乙女ゲームのストーリーがついに開幕! リコリス達も成長し、魔法学園の最高学年へ。そこに乙女ゲームのヒロインが編入、リコリスと友情を築いていきます。 リコリス達が事件に巻き込まれ悪夢を見続けるようになりますが、打開するためのそれぞれのシーンがとても好きです。特にシェイドとリコリスのやり取りが気易い姉弟な口調で決める時は決めるリコリス、さりげなく甘えるシェイドにキュンキュンしました。 最後の最後で、前世でプレイした乙女ゲームと、今生の世界とのつながりが分かります。 |
本編最後の方でリコリスの好きなタイプについて○○○○疑惑が湧きます(笑)この件についてシェイドが問い詰めているシーンがとても好きですが、ヴォルフはもっとからんで欲しかったです。 書き下ろしのヴォルフの誕生日なのに、誕生日の準備のせいでリコリスと会えずにションボリ(?)しているヴォルフが可愛いです。そしてこの話で、ヴォルフが書籍1巻の頃から今まで根に持っている2つのことが分かります。まぁリコリス父、ヴォルフ父がリコリスと仲良くしていたあのシーンのことですが、ヴォルフの愛(執着)が垣間見れて好きです。 |
やっとこの巻でルイシャンの魔法が分かります。リコリスは今までヤンデレを警戒して攻略キャラに気を配っていましたが、優しさを持って接していたので相手もそれに救われていたんだなぁと思うと、リコリス良かったね!と嬉しくなります。 前世についても言及され、どうしてリコリスが前世の記憶を持つのか分かってスッキリ。前世ネタはもっとヴォルフ、シェイドも巻き込んでじゃれ合いを見たかったです。 特典ショートストーリーの、二人に遊んでもらえないリコリスのとった行動が面白かったです。幼少期の三人のお話がもっともっと読みたいです。 |