【感想】「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本
人の中で生きていくのに疲れた。。と、社会人になってから何度思ったことか。
大人の発達障害や、鬱など疑ってみましたがいまいちピンとこない。
調べに調べてやっと辿り着いたのが「HSP」でした。
「繊細さん」のためのノウハウを詰め込んだ実用書!
「HSP」の本を多く読んできた中で、一番納得できたのが『「繊細さん」の本』でした。
著者がHSPの方で、ご自分や相談者の方の経験が例として載っているので分かりやすかったです。また、学術的な難しい説明などがないためとても読みやすかったです。
HSPとはなんぞや?と調べたことがある人の2冊目の本としてオススメしたい。
この本ではHSPの方を親しみをこめて「繊細さん」と読んでいます。呼び方にまで気づかいを感じてほっこりとします。気構えて読む姿勢でしたが、呼び方一つで肩の力がぬけました。さすがHSPのカウンセラーです。
内容としては下記の通り5章まであり、章の終りに「繊細さんストーリー」という相談者の方の経験が紹介されています。
<章の内容>※目次から章タイトルのみ抜粋
メモを取りながら読むくらいハッとさせられる
私は自分よりも他人を優先させてしまうところがあって、毎回自分を殺して場を取り持つのに疲れていました。このことに初めて答えが出たのは、実はこの本だったのです。
他人を優先してしまうのはどうしてなのか?
繊細さんは非・繊細さんよりも多くのことに気がつくので、気がつくからこそ相手に譲る回数も多くなり、自分が後回しになってしまう。
(※本から抜粋)
あぁ、これ、しっくりきた~~~;;
自分ばかり我慢しているのでは?と思っていたけれど、譲る回数がおおくなっちゃってたのね~;;
自分のことを後回しにしているので不満だったけど、気がつかない人に要求するのも無理な話ですものね。納得。無理言ってごめん。「気がつかない=意地悪ではない」と作中にも書いてありましたし。
繊細さんが元気に生きるには自分の「こうしたい」という思いを大切にして「こんなにわがままでいいのかな」と思うくらい積極的に自分を優先して行く必要がある。
(※本から抜粋)
マジか~~~~;;
そうですよね、どうせ繊細さんなんて良心的な人間なんですから、ワガママだってたかがしれているんですよ。絶対に人に迷惑かけないもん。そういう気質だから積極的にワガママを!なんて言えるし安心して実行できるってもんです。
他にも仕事で上手く説明ができないなと悩んでいたのですが、この問題にも回答がありました。
意見はあるけれど、相手のニーズに応えなければと思うあまり言えなくなっている。
(※本から抜粋)
どんぴしゃーーーー!!!
自分の中で様々な意見があっても上司の求める答えを上司が好むテイストで、時間内に返さなければと思うと、言葉が出てこなくなる。
(※本から抜粋)
そのとおりですーーー!!!
今まで悩んでいた問題にポンポン答えが出て泣きそう。
一番、目から鱗だったのが「人を嫌えるようになろう」というものでした。
繊細さんの中には「キライ」を封じている人がいる。「皆と仲良くするのは良いことだ」という世間の声をそのまま受け取ってしまい「誰かを嫌っちゃいけない」「人を嫌う自分がイヤ」と思ってしまう。
(※本から抜粋)
まさしく!
「キライ」は生きていくうえで大切なセンサー。「キライ」というのは「この人は自分に不利益をもたらす気がする。嫌な予感がする」ということでもある。
(※本から抜粋)
このセンサーを理性で打ち消していたんですね。。
正当な理由がなくても「キライだからなるべく関わらない」で良い。
嫌いな相手は避けても良いし、可能ならその人の相手は誰かに任せる方がお互い幸せな時間が増える。
(※本から抜粋)
おぉう、嫌いな人がいても良いんだ。。今までの人生、嫌わないようにしてきたのは一体なんだったのか。
「繊細さんが仕事で消耗するのは体よりも頭」「頑張っても自身を持てないときのチェックポイント」など、まだまだ紹介したい内容はてんこもり。
ぜひとも、繊細な自分に悩んでいる人に読んでほしい!